岩手県雫石町T様邸
盛岡市中心部から車で約30分の雫石町、目の前に岩手山が広がるとても良い立地のお宅です。冬はとても寒い場所ですが、太陽集熱システムを使った暖房と、高性能・高気密で冬でも家の中は快適に過ごせます。
平成24年度経済産業省資源エネルギー庁の住宅・建築物のネット・ゼロ・エネルギー化推進事業及びエネルギー管理システム導入促進事業(HEMS導入事業)の住宅です。
敷地面積 | 779.45㎡ |
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建築面積 | 110.13㎡ |
延床面積 | 150.70㎡(45.5坪) |
規模 | 木造2階建 |
家族構成 | 3世帯5名 |
竣工 | 2013年2月 |
その他 | ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 |
1階の外壁は県産材を用いた木製サイディング、2階の外壁は漆喰で仕上げています。漆喰は正しく使うととても長持ちします。1階の屋根の上には太陽集熱パネルを設置しています。
玄関ドアはガデリウス社製の木製玄関ドアを採用しました。
写真のように冬で雪が舞うような氷点下の寒さでも、玄関ドアが外の冷たい冷気を遮って家の中を暖かく快適にしてくれます。
玄関を入るとコート掛けのように見えますが、実はパネルヒーターです。
パネルヒーターというと一般的にはパネル状のものが広く普及していますが、この写真のような形状のものもあります。フックを取り付けることでコートなどを玄関でそのまま掛けることができますし、ヒーターの熱で乾燥もできます。
しんしんと雪が降りしきる中、家の周りの雪かきをし終え濡れたまま家に入ってきても、ここに上着を掛けておけば家の中が濡れることがありません。また濡れた上着の乾燥もできますので一石二鳥で大変喜ばれています。
1階のリビングです。
床は県産の唐松を使った無垢材、天井は県産の杉を使った無垢材で仕上げました。壁紙はオガファーザーの紙でできた壁紙を採用しました。どちらも自然素材で身体に優しく、長期的に見ると経済的です。
窓は断熱に優れたトリプルガラスの木製サッシを採用しました。厳しい寒さでも冷気を遮り家の中は快適に過ごせます。
2階は寝室や書斎、収納などのスペース。こちらも床は松の無垢材、壁紙はオガファーザーで仕上げています。
書斎からは岩手の象徴、岩手山を望むことができます。
お施主様は3世帯5名ですので、家族それぞれの時間も大事にしたいと、1階のリビングとは別にテレビを見たり書斎で過ごしたりと家族それぞれ思い思いの時間を過ごせるように設計しています。
2階南面は格子床にして、光が1階へ届くようにしています。
また陽当りがとても良いので洗濯物を干すこともできるようにしています。
1階の屋根には太陽の熱でお湯を作る集熱パネルを設置しています。
パイプのように見える1本1本に不凍液が流れており、またパイプの中は真空になっていて且つ特殊な塗装処理がされているため効率良く集熱することが可能です。
冬の間、太陽集熱パネルに雪が積もりますので、ここから窓を開けてパネルの除雪ができるようにしています。
窓はトリプルガラスの木製サッシを採用しました。この木製サッシはヨーロッパでは広く普及しています。その欧州と冬の環境がよく似た岩手でも十分に高い性能を発揮します。外が氷点下でも結露せず、外の冷たい冷気は家の中には入ってきません。
窓の下に設置したのはパネルヒーターです。センサーが内蔵されており、設定温度に併せてパネルに循環する温水の循環量を自動的に調整してくれます。
高性能窓サッシとパネルヒーターは冬でも快適にすごす必需品と言えます。