岩手県紫波町K様邸
盛岡に隣接しベッドタウンとして発展を進める紫波町、住宅地からは離れ周囲を田んぼや畑に囲まれた自然豊な立地に建つお宅です。
無垢材や古材をふんだんに使用し、家の中心にある薪ストーブで家中が暖かくなるお宅です。
お施主様のご要望で1階リビングには薪ストーブを設置しました。リビングにどっしりと構えます。
リビングの床は杉の無垢材ですが、薪ストーブ周辺の床は磁器タイルを敷いて安全性を高めています。
また、薪ストーブの背後にも安全と遮熱のための磁器タイルの壁を設置しています。
屋外から直接薪を持ち込めるよう、ドアも付けました。薪の補充で家の外と中を何度も行ったり来たりしなくて済むように配慮しています。
2階へ上がる階段や梁などには古材を利用しました。
これは以前建っていた母屋を解体した際に出た梁を活用したものです。新旧それぞれの木材が良い雰囲気を醸し出します。
古材の活用をご要望されるお客さまが増えていますが、一つのモデルとなりそうです。
1階から2階は吹き抜けになっています。南側は窓の掃除ができるように格子床を設置しています。
天井には厚さ約30センチのグラスウール材を充填しているので冬でも寒さを感じることはありません。
またエアコンは写真に写っている1台のみです。
家の断熱性能が高いため、夏は涼しい空気を外へ逃さず快適に過ごすことができます。
薪ストーブの場合、煙突のメンテナンスは1年に1回程行います。
専用のブラシを使い、煙突内部に着いたすすを取り払えばOKです。
但し、煙突の高い位置のメンテナンスは専門の業者にお願いした方が安全です。
薪ストーブは使用する薪の種類によってもすすの出方が違います。
使用するストーブの仕様、薪の種類、間取りと必要な熱量などから最適なものを選定します。
1階のキッチンは余裕を持たせて広くしています。
オール電化でIHですので、油が飛び散ったりすることも少なくお掃除も楽にできます。
ダイニングテーブルは弊社大工が製作したテーブルをご提供しました。
南側に面しているので陽当りも良好です。
照明はダイニングテーブルに並べられたお料理を照らすように配置しています。LED電球ですので消費電力が少なく、また発熱も無いため安全です。
1階にある畳スペースです。
床を35センチ程上げ、畳を敷きました。畳の下は収納にもなっています。
広さは3畳程、ちょっとしたお昼寝したり、来訪されたお客さまと座ってお茶をするのに丁度良いスペースです。
ここでも古材を使いました。畳と古材の雰囲気がとても良くマッチしています。
2階は主寝室とクローゼット、フリースペースです。
寝室にはお施主様ご趣味の本が収まるように本棚を設置しました。
また、壁の障子を開けると吹き抜けを通して1階のリビングを見渡すことができます。
クローゼットは部屋と部屋の間の通路部分を活用し、大きめで余裕があるように設計しました。
棚や収納なども設置し、収納スペースとしては十分に機能するように工夫しています。